"○○"見習いの雑談記?

はじめまして、クリュウです。 主として、日記形式の色々な事書きます!!

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出会いはどこからやってくる?

2009.04.15 (Wed)

こんばんは。2日ぶりとなる日記です。昨日は体調不良のため、ダウンしました……
今日こそ新作を書きあげるぞ!!(10ページ程度のSS)でしたが、
昨日のが引き続いているのか?判らないですが書けませんでした。なので前書いたやつを出したいと思います。駄作ですが見て下されれば幸いです。


「夕日は微笑むか」

夕日の差し込む、放課後の誰も居ない教室に、僕は佇んでいた。何もすることが無く佇んでいた訳ではなく、訳があって佇んでいた。やがて巡回に来ていた先生に「早く帰りなさいね」と言われ、「はい」と曖昧な返事を返す。
(あと、3分ですから…待っていてくださいね)
そう心の中で呟く。やがて時計は6時を指した。敷地内にある時計台が、大きな鐘の音を鳴らし始め、やがてその鐘が鳴り終り掛けた頃、教室のドアが勢いよく開いた。
「ごめんなさい。少し遅れてしまいました」
ちょっとだけ制服のスカーフが緩くて、息も少しだけ上がっている彼女を見て僕は、息が一瞬詰まってしまった。
「いえいえ、時間通りですよ。ところで貴女から呼ばれるなんて珍しいですね」
近くの椅子を拝借して座っている彼女に僕は聞いてみる。
「そうですか?別にいつも通りだと思いますけど。ここでは落ち着かないので、屋上に行きませんか?」
「そうですね。私もそう思っていたんですよ。それに時間はたっぷりありますからね」
僕はそう言って、彼女の座っていた椅子を戻す。
「ありがとうございます。では行きますか」
彼女は僕に軽く微笑みかけ、同意を求める。
「そうしましょうか。では行きますか」
僕は、軽く手を取り彼女と屋上へ向かう。
「ここなら、だれも分からないでしょう」
「そうかもしれません。ところで用件とは?」
僕は、彼女に聞いてみる。
「まあ、時にはゆっくりと考える事も必要ですよ。本当にここから見る夕日は美しいですよね」
夕日に照らされ、頬が紅潮している彼女の横顔を眺めながら、
「そうですね。私はこの夕日も好きですが、やはり夜景が好きですね」
(本当は貴女の横顔の方が好きなんですが)
そんな事は言えるはずも無いので、心の中に留めて置く。
「いいですよね。夜景も夕日も。どれも見ていて感動を覚えますし…」
そこで彼女の言葉が詰まった。
「どうかされましたか?ご気分が優れませんか」
すると彼女は、首を横に振り、
「いいえ。違うんです。そろそろ飽きてきた頃でしょう。本題に入りましょうか」
僕は、首を横に振り、
「別に構いませんよ。僕は、貴女と話すことが楽しいですし、何よりも嬉しいです」
彼女は、少しだけ大きめのポーズをとり、
「それは、嬉しいです。私もこうして夕日を一緒に、眺められている事がとても嬉しいですから」
「……」
「……………」
二人の間に、沈黙が流れる。しかしその沈黙を破ったのは、彼女だった。
「……久米宏一さん?」
「…はい。なんでしょうか、村田亜希子さん」
彼女は、悪戯っぽく微笑み、
「では、本題に入りますが一つ。内容は非常に喜ばしくない事と、喜ばしい事の二つあります。私は喜ばしくない事からお話いたしますので、宜しいです?」
僕は、少しだけ思い付く範囲の中身を考えたが、分らなかったので素直に「はい」と頷く。
「では宜しい。事情ですが、私は今学期が終了したら、海外へ留学いたします」
「……」
「場所は、イギリスです。期間はそう1年ほどですかね。この学園と姉妹校の学校に通う事になります」
後今学期も約半月あまり。つまり一緒に過ごす時間はごく僅かしかないと言う事。
「取りやめる事なんて出来ないんですよね…」
そう言った自分の声は情けないほどに、震えていた。
「出来るかもしれません。ただそれをすると、私は除名を頂くでしょうね」
「除名を貰うとどうなるのですか?」
彼女は手摺に腕を乗っけて、
「私は、私として存在は出来ないでしょうね。しかし彼方は本当に早合点していらっしゃる。人の話は最後まで聞くものですよ」
すると彼女は僕の所まで来ると不意に微笑み、
「宏一君。あなたは私と一緒に海外へ行きたくありませんか?」
「…………………え?」
「父が、『一人で海外留学は寂しくないか?』と言われました。それで誰と行きたいかと、言われたので私は彼方と言ったんですよ。そしたら父も了承して下さいました。だから一緒に行きませんか?」
「本当に言っているのですか?ですがなぜ僕に?」
すると彼女は僕に倒れ込んで来て、
「宏一君、彼方が好きだからです。彼方が。ねぇ、私の事どう思いで?」
僕は、彼女を抱きしめると、
「もちろん、好きに決まっているじゃないですか。今更何を言われるのですか?」
やっとその言葉を言えた。そして言った時、胸にあった蟠りが無くなった。
「じゃあ、着いて来て下さるかしら?」
「もちろんですとも。何処へでも着いていきますよ」
「その言葉に嘘は?」
彼女は、微笑みながら聞く。僕は微笑み返して、
「無論、御座いません」
「ならば、この世の果てまで着いて来て下さる?…宏一」
彼女が差し伸ばした手を握り締めて、
「もちろん、亜希子」
彼女は頬を染めて、
「では、行きましょうか」
「はい」
そう言って屋上を後にした。

後日、学校が終わる一日前に僕と彼女の留学はクラスに知れ渡った。皆から様々な反応を貰ったが気にしない。

――そして僕は今ロンドンに居る。
「宏一、行くわよ」
「はいはい、亜希子先行っていて」
「やーだ。だって宏一がいないとつまらないもの」
すっかり変わった彼女を見ながら僕は今日も彼女の傍らに寄り添っている。
「宏一、大好き」
いつも通りの会話が、僕の心を優しく包み込む。
そうして2人で、陽の輝く街並みを寄り添い歩く。
                                                    
                                                         了
  


変わらないこの気持ちは…

2009.04.13 (Mon)

こんばんは。ヒジリです。今回は過去の小説を載せたいと思います。個人的には詩で掲載していたものです。

『恋道化は師を思い』  
                                    ヒジリ



ある日僕は恋をした。その恋はあっという間に終わった。僕は何も感じ無かった。

ある日僕はまた恋をした。その恋は少しだけ前より長かった。だが終わった。僕は少しだけ心に虚しさを感じた。

そして僕は恋をしなくなった。人の恋を見て楽しむ道化のように。それでも心の虚しさは消えず、増したように思えた。

そんな生活を送っていた時に僕は、恋をされた。やがて僕も恋をした。自分でも長く続くモノだと思っていた。だが直ぐに終わった。
そうして僕は恋を捨てた。今度こそ完璧な道化になる為に。だがそれは、しばらくして破られた。いや、壊された。

「いつまで道化で居るつもりなの?」
この一言が全て壊した。
壊したのは彼女。僕は道化じゃないと言っただが彼女は、
「君ほどの道化は何処にも居ないよ。そんなに嫌なら私が恋してあげるよ」

その一言に全てがまた壊される
「皆そう言って僕をバカにしてきた。今度だってそうだ」
叫び声に近い悲鳴。
「うそ…。本当は恋したいんでしょう」
「違う。違うんだ。本当は…本当は…」

震える体。頬には一粒の涙が落ちる。
「自分に正直になれば良いのに…」
もう震えが止まらなくなる。
そんな僕の体を彼女は優しく抱き締める。

「泣けるだけ泣けば良いよ。」
「僕には無理だよ。絶対無理だよ…」
抱き締める力が微かに強くなった。
「なら私は君を放すよ。一生見放すよ」
「それは…いやだ」
構わない…そう言いたかった。でも本心はそれを拒んだ。
不意に頬に彼女の手が触れる。その手には僕の涙が一粒。

「私に教えて。君の本当の気持ちを」
耳元で小さく聞かれる。
「僕の気持ち…」
「そう君の本当の気持ち」
様々な思いが頭をよぎる。そして胸の奥にある小さな箱の頑丈な鍵が勢い良く外れた。

「僕は…誰かに優しくして貰いたかった。傍に居てほしかった。誰かを愛したかった…」
涙が頬を流れる。悲しいからでは無い。自分の思いが伝えられたから。

「その役は私じゃだめ?」
彼女は優しく聞いてくる。その声に迷いは無かった。
「いいや…構わないよ」
もう涙は出ない。出るのは自分の決意。そして思いを伝える声。

「僕は前から君みたいな人を探していたんだ」
もしかしたら嘘かも知れない。でも今心を満たしているのは間違いなく彼女だった。
「私は前から君が好きだった。本当に自分勝手に好きだった」
「僕は分からない。君の事が好きだったのかも、昔の自分の本当の気持ちも。でも…今は君の事しか頭に無い」
その言葉を言った時、僕は昔の事を思い出す。道化になるまでの恋を。そして思った、恋をしていた時の自分は耀いていたと。

「私は、恋をしていた時の君が好きだったの。君が道化になった時に、本当は声を掛けたかった。でもそれだけはしなかった。なぜかって?私は君自身が答えを見つけるのを待っていたから」

彼女は僕への思いを、そして自分自身の気持ちを叫ぶ。もうその声はさっきまでの僕と同じだった。今までの自分。そして今の彼女。お互いが持っているあの気持ち。全てが壊れたあの…気持ち。

僕は彼女をそっと抱き締める。さっきして貰った様に。そして今学んだことを彼女に伝える。
「自由でいい。正直じゃなくてもいい。でも自分の気持ちに嘘はついちゃ行けないんだ。逃げちゃだめだ。真っ直ぐ前を見ないと駄目なんだ」
今まで嘘をついて過ごしてきた自分。今まで思いを胸の奥底に秘めながら生きてきた彼女。道化と道化師。

なりたくなかった道化になった自分。

ただ思いを、言葉に出来なかったから道化師になった彼女。

もしかしたら道化は道化師に、道化師は自分の商売道具である道化に感情を抱いていたのかもしれない。叶わないものと分かっていても。

「私は、道化師。君は道化。二人ともどちらかが居なければ…何も役たたず」

「僕は道化。君は道化師。同じ感情を、同じ望みを持っている。誰かに傍に居て欲しいと言う望みを。愛されたいと言う感情を…」

商売道具も商売師も関係ない。ただ関係あること、
自分を必要としている人を探す事。そうしてお互いがお互いに旅に出る。

けれど、望みは叶わない。道化はますます道化になっていき、道化師はますます無表情の道化師に代わって行った。

そうして出会った。道化師は変わらない道化に。道化は変わりきった道化師に。でも会話は無い。ただ道化の様子を道化師は見つめているだけ。道化はただ道化師の事を思い出さないだけで。

そして道化師は道化に恋をする。叶わぬ恋とは考えずに。叶う恋だと信じて…

「私は、君が好きだった。ありのままの君が。だから君の姿は見たくない」
道化師の最後の思い。伝わらないかもしれない気持ち。
「私は笑顔の君が好き。今の君は見たくない」
道化が伝えた言葉。気持ちを伝える最大限の言葉。


震える彼女の肩をそっと持つ。彼女は涙をとめどなく流し続ける。そして僕は彼女に伝える。彼女が教えてくれたあの言葉を。

「泣けるだけ…泣けばいいよ。自分に正直になればいいよ。そして思いっきり笑おうよ」


泣ける道化は幸せだ…

正直な気持ちを伝えられる道化は幸せものだ…

でも、笑える道化が一番だ…


彼女は僕の胸に頭を押し付けて、袖を力いっぱい握り締めながら泣く。涙が枯れるまで…自分に正直になるため…笑うために…


道化は道化師に出会い人間らしくなった。道化師は道化に出会い。人間らしさを取り戻した。そうして道化師は道化を一生大切にした。道化は道化師を一生思い続けた。


やがて彼女は顔を上げた。目は泣きすぎて紅い。そして、
「私は君が好きなの。この気持ちに嘘はつけないし。付きたくも無い!!君から逃げたくも無いの。正直に気持ちを伝えて、真っ直ぐ告白するの」
泣き顔だけれども、その顔は笑っていた。思いを全て言ったからだろう。

その気持ちに僕は精一杯の笑顔で答える。
「僕は君が好きだ。本当に嘘は無い。君の正直な気持ちに嘘は付かない。もう決めたんだ…道化はやめると」


道化師は普通の人間になった。道化は、人間の気持ちを取り戻し、いつまでも道化師の横に笑顔でいる。


「だから、お願い。いつまでも僕の横にいて。離れる事無くずっと」
彼女は僕を見つめる。そして直ぐに、
「君も離れないでね」
そう言って、頬に口付けをする。想いが全て伝わる。一番、一番大切な口付けを。
彼女―道化師は、僕―道化に一番大切なそれをくれた。



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