"○○"見習いの雑談記?

はじめまして、クリュウです。 主として、日記形式の色々な事書きます!!

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ただ一瞬の風に乗り

2009.07.24 (Fri)

皆さんこんにちは!

相変わらず体の節々を痛めながら生活中の聖です。
前回、ニコニコ生放送のほうで三題噺の件を言いましたが…下手くそながら
試しに書いてみました。

兼題は 『学校』 『屋上』 『本』 で書かせていただきました。

掲載しますのでもしよかったらお読みくださいm( _ _ )m

 気だるさに包まれた学校は私にとっては苦痛の何物でもなく、孤独な時間がほしいと常に願っている。そんな私が唯一安らげる場所がある。それを今は、紹介しないようにしよう。そんな私にいつも声を掛けてくる君がいた。
「やあ、今日もつまらなさそうな顔をしているね。今日もまた無駄に過ごすのかい?」
君はそこまでして私に構いたいかと、内心では嫌々感じていた。たいして学校生活に馴染めて居ない私にとって、君のような有名人に話しかけられていると空気のように過ごしていた生活が崩壊していく。それを雰囲気だけで分かってしまう。
「いいじゃない、無駄に過ごそうと私の勝手よ」
私はそう突き放すように言った。それが私自身が望んでいた事だから。でも君はそんな私に向かって言った。
「待って……もう止めないから。でもせめて今日一日だけでいいこの本を読んで欲しい」
君は目を伏せがちに言ってきた。その顔を見て一瞬ドキッとした私がいた。でも私はそれを心の奥にひた隠して、もう一度だけ突き放すように君へといった。
「そう、ならこの本今日借りとくわ。放課後図書室で待っている」
クラスの誰もが私と君の会話を興味深くそして嘲笑うかのように見ている。
「分かった。たまにはクラスにも居たらいい。意外と雰囲気は悪くないはずだよ」
君はただそう言うと、すぐに自分の席へと戻っていった。私は君の姿を遠目で眺めながら、席を立つ。
誰もが声を掛けられる筈なのに、私に対しては誰も声も掛けない。
私は孤立無援になっている。それは……私が望んだ事でもあった。
でもそれでもどこかに寂しいと感じる私自身がいた。
だから私はその心の隙間を埋めるために屋上へと足を運んでいる。
そうやって回顧しているうちに屋上のドアに辿り着いていた。
――軋む古いドアをゆっくりと開ける。
慣れ親しんでいるドアが今日は寂しくさびれていた。それを静かに開ける。そしてゆっくりと一歩を踏み出す。
そしていつものお気に入り。貯水タンクの裏側。そこに私は身を沈める。
そして君から貸して貰った黒のブックカバーの本を開く。
だけどその本は何も書いてないただの白紙のページだけ。
1ページ。また1ページと捲っていく。それでも文字は書かれてない。
そうやって半分ぐらい捲った後、私は一回本を置いた。
寝そべって私は再び本を開く。ただし今回は本のページを透かさせながら。
そうして1ページ目から開きなおす。
そこには浮かび上がってくる文字の数々。
それを読み進めて私は心が痛くなった。
『いい加減自分ひとりで居ようとしないの。少しぐらい頼ればいい』
『自分がどうせこの本を渡しても、君は読んでくれないだろうね』
そんな君の率直な気持ちが、短いたった数十文字に込められていた。
私は自分を初めてバカだと思った。こんなにも自分を見てくれた君が居たのにその気持ちに答えていない私が居た。
そして最後に……最後のページに書いてあった言葉は私が今欲しい答えを導くような言葉だった。
『いつか君が、僕の気持ちに気づいてくれるまで。僕は君の事を思い続ける』
私は……居てもたっても居られなくなった。
今すぐ君に対して言葉を紡ぎたい。今すぐ君の愚直なまでの直向きさに包まれて居たい。
そんな、感情に急かされながら、私はすぐに屋上のあの寂しい古びた扉に手を掛けた。
でもその手が扉を開ける事はしなかった。
その扉の先に人の気配を感じたから。
「ねえ、君そこにいるんでしょう?」
『…………』
沈黙。ただその沈黙は否定をしない肯定の意味での沈黙だった。
「私って……やっている事幼稚だよね」
『…………』
「だってさ、ただ皆から嫌われているって思い込んでいて。結局はそれが嘘だって分かるし。それに私って……想いを伝えられないし」
不意に私の頬を涙が伝う。悲しいわけじゃない。ただ自分が嫌なだけ。ただ君に拒絶されるのが嫌いなだけ。そう考えているだけで、日ごろ涙を流さない私の頬を涙が伝った。
『いいと思う。不器用なまでに愚直な自分はせこい真似をしなきゃ君への思いをつたえられない』
そこで君は言葉を詰まらす。でもこの間は君がわざと作ったようにしか思えない時間の間だった。
『僕は、君を待っとく。小さな学校という名の組織に縛られながらも自由に空を飛ぼうとする君を。戻れる場所を作っとこうと思う。それが出来る最大限の事だから』
「……二言はないわよね? その言葉にウソはないわよね?」
泣きそうな声を必死に私は隠した。
君にも、それは分かっていたのかもしれない。でも君はただ何も言わずに静かに扉を開けた。
「さあ、飛び立とう。屋上という狭き門から、孤独という名の悲しみから。そして……その本みたいに新たなる自分の姿を探そう」
そうして君は私の体を強く抱きしめる。腕が、足がガクガクと震えているのを止めるように強く、ただ強く抱きしめる。
学校なんて屋上なんて関係ない。
ただそこに君が居るだけで、ただそこに紡ぐ物語があるだけで私は心を満たされる。
黒いブックカバーに包まれた本のページが風に乗り鮮やかにページを回しながら空を舞う。
それがたとえ少しの希望を乗せて羽ばたいたとしても。

終わりです~

コメント

軍曹へ

個人的に好きな感じなのは、もっと文章がリズミカルで歯切れがいい物がすき。でも、話自体はとても素敵で特に不器用な二人の心が近づいていく様が好き!あっそれはそうと、あの本は光に翳すことで私の心を、反映したんだろうか?それとも翳すと書いてある文字が見えたのだろうか?それとも君の心を反映しいたんだろうか?答えないからいいとこなんだけどw一応聞いてみました。次も楽しみにしてます!

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